university abroad programs
海外からの留学生がオーストラリアの大学に入学する際、いわゆる入学試験というものはありません。
日本の高校の成績や大学の成績と、英語のレベルで合否が判定されます。
必要な手続きを踏み、求められる条件を満たせば、誰でもオーストラリアの大学に進学することが可能です。

目次
オーストラリアの大学とは
オーストラリアでは、一部を除きほとんどの大学が公立であり、自主性と実践力を重視した教育が行われています。
大学では多文化環境での交流や産業との連携を活かした実践的な学びが特徴で、充実した施設のもと、国際水準の教育が提供されています。
オーストラリアの大学の教育レベルは世界的に高く評価されており、大学教育では、判断力、創造力、分析力、応用力を重視し、専門分野に特化した学びを提供しています。
評価方法は中間試験や学期末試験に加え、レポート作成、ディスカッション、グループ発表など多岐にわたり、授業への参加度や貢献度も評価の一部に含まれます。このため、授業は学生の能動的な姿勢が求められる、活発なものとなっています。
オーストラリアの学生は、Year11(日本の高校2年生)で専門過程を選択し、その分野の基礎を学びます。そのため大学入学後は一般教養過程がほとんど無く、すぐに専門課程からスタートするのが特徴です。こうした教育システムの違いに対応し、留学生がスムーズに学習を進められるよう、DiplomaコースやFoundationコースを設けている大学も多くあります。
基本的に学士課程の修学期間は3年間であり、1年は2学期制です(例外あり)。授業料は科目ごとに支払う形式で、必須科目を落とすと再履修が必要になります。
大学では自主学習や時間管理スキルが求められ、積極的な授業参加とデジタルツールの活用が学びの鍵となります。
また、International Student Officeや英語プログラム、コミュニティ活動を活用することで、学習や生活の不安を解消し、充実した留学生活を送ることができます。
授業形式
オーストラリアの大学では、以下のような多様な授業形式が採用されています。
- レクチャー (Lecture)
- 教授による大規模な講義形式。理論や基礎知識を学び、学生はノートを取ることがメイン。
- チュートリアル (Tutorial)
- 少人数制(10~30人)のディスカッション型クラス。レクチャーで学んだ内容を深掘りし、課題や疑問を解消。 学生の積極的な参加が求められます。
- ワークショップ (Workshop)
- 実践的なスキルを学ぶ場。課題やプロジェクトを進めながら学ぶ形式で、工学、デザイン、医療系で特に多い。
- 実習・実験 (Practical)
- 実験や現場での実習が中心。科学、エンジニアリング、医療系専攻の学生が対象。
評価方法
オーストラリアの大学では、多様な方法で成績が評価されます。
- 課題 (Assignment)
- レポートやエッセイ、論文形式の課題が中心。 締め切りが厳格なため計画的な提出が必要。
- 試験 (Exams)
- 中間試験や学期末試験が行われ、筆記が一般的。 口頭試験や実技試験が求められる場合も。
- グループプロジェクト
- 他の学生と協力し、研究やプレゼンを行う課題。 チームワークやプレゼンスキルが重視されます。
- プレゼンテーション
- 自身の研究や課題について発表する機会が多い。 発表内容、スライドの質、話し方が評価基準になります。
学期制
- Semester制
- 通常、2月~6月(前期)と7月~11月(後期)です。
- Trimester制
- 1月、5月、9月からスタートする3学期に分かれています。
休暇
学期間には約1~2か月の休暇があります。また、長期休暇(夏休み)は11月から翌年2月までです。
授業時間は週12~20時間程度(専攻により異なる)です。
一般的な大学の学期スケジュール
- 初週
- オリエンテーションや授業登録を行います。大学のシステムや環境に慣れる重要な時間となります。
- 2~6週目
- 講義。最近は多くの大学でオンラインで学生ポータルにログインして課題や予習事項を事前にチェックし授業に臨む形をとっています。
グループワークのミーティングの日程を決めたり、課題の締め切りを確認したり、大事な情報が更新されていないか常時チェックしましょう。 - 7週目
- Mid-Term Examination(中間試験)
- 8~13週目
- 講義。この間にグループプレゼンテーションや、その他の課題、グループレポートの提出も行われます。
- 14週目
- Final Examination(期末試験)
入学基準
- 学部(Undergraduate)
- 日本の高校卒業資格(または同等資格)+英語力(IELTS、TOEFLなど)。
- 大学院(Postgraduate)
- 学士号(またはそれに準ずる資格)+英語力。
- 英語要件
- 多くの大学では、以下のスコアが求められます:
・IELTS:6.0~7.0(1科目あたり最低スコアも設定されている場合が多い)。
・TOEFL iBT:60~100以上。
・PTE Academic:50~65以上。
・語学要件を満たせない場合は、大学付属の英語コース(ELICOS)を受講可能。
一部のコースでは、専門的な知識や経験が求められることもあります。
オーストラリアの大学は、質の高い教育と充実したサポート体制で、多くの留学生に選ばれています。
大学留学を成功させる秘訣は時間管理と積極的な姿勢です。ぜひこれらを参考に、具体的な準備を始めてみてください。
オーストラリアの大学を選ぶ理由
教育水準の高さ
オーストラリアの教育システムでは、日本の高校1年生にあたるYear10で、職業訓練校に進学するか大学に進学するかを選択します。
経済が安定しているオーストラリアではどの職業に就いても将来性があり、職業と勤務年数によって最低賃金が細かく決められているので、一度資格を取れば安定した給与で生活することができます。
そのため、「何となく大学に進学しよう」と考える学生は少なく、学びたい分野や将来の職業が明確な、意欲の高い学生がほとんどです。
オーストラリアには約40の大学があり、これらに加えて、大学レベルのコースを提供する専門学校などもすべて、政府の機関による認可を受ける必要があります。
この機関は各大学の学生数、修了者数、学生の経験値、スタッフの質、大学の経済状況などを定期的に監査し、オーストラリアの最高教育機関である大学の質の高さを保っています。

世界的に高いランキング
数こそ少ないオーストラリアの大学ですが、世界大学ランキングでは常に上位200以内に8~10校がランクインしています。また、科目別やリサーチの分野でも、世界の大学の上位100位以内にオーストラリアの大学の名が見られます。
就職に有利
世界中から留学生が集まるオーストラリアの大学では、その卒業生の就職先も国際的です。大学では卒業生がどのように就職活動をしたかゲストとしてセミナーで体験談を在学生と共有したり、大企業の人事課の人を招いて話を聞いたりと、学生の就職活動をサポートしています。
オーストラリアの大学には海外にキャンパスを持つところも少なくなく、インターンシップが含まれるコースでは、オーストラリア国内だけでなく各国の企業と提携し、広く学生を派遣しています。
これらのインターンシップは多くの大学で実施されており、学生に国際的な就業体験の機会を提供し、大学修了時にはその経験を活かして、一歩進んだキャリアのスタートを切れるよう支援することを目的としています。
また、オーストラリアの大学を卒業すると、1.5年~2年間有効な就労ビザを申請することが可能です。
このビザを利用すれば、学んだスキルや知識をオーストラリア国内の企業で活かすことができ、そこでの就労経験をもとに、さらに世界へと活躍の場を広げるチャンスも生まれます。加えて、大学で学んだコースによっては、オーストラリアの永住ビザを申請できる可能性もあります。
※就労ビザ、永住ビザについては様々な条件や種類があります。エクセルまでお問い合わせください。
科目の豊富さ
オーストラリアの大学では幅広い科目が提供されており、実践的な内容が多いのが特徴です。たとえば、演劇やパフォーミングアーツ、グラフィックデザインなど、アカデミックな側面だけでなく、実践的で就職に直結する分野の学びが充実しています。これにより、学生は現場で活かせるスキルを習得しやすい環境が整っています。
国際的な学びの場
オーストラリアの大学は、世界でも留学生を多く受け入れています。世界中から集まった留学生と意見交換し、交友を広げることは一生涯の財産となります。特にオーストラリアでしかできない実施調査を含む地質学、海洋学、観光学、環境学などの分野が留学生に非常に人気です。
移民大国であるオーストラリアは、多文化社会で、留学生にとって国際的な学びの場です。街中や大学キャンパスでは様々な文化や価値観に触れることができ、グループワークやディスカッションを通じて異文化理解を深めることができます。文化イベントや学生交流プログラムを通じて、他国の文化を学べる機会も豊富です。
このような環境で得られる経験は、英語力の向上だけでなく、国際的な視野を養い、卒業後のキャリアにも大きな影響を与えます。
オーストラリアでの学びは単なる知識の獲得にとどまらず、自分自身を成長させ、グローバル社会で活躍するための基盤を築く絶好の機会を提供してくれます。このような国際的な環境で得られる経験は、留学生にとって大きな財産となるでしょう。
サポートが充実していて安心
オーストラリアの大学には留学生向けの専用サポートセンター(International Student Office)があり、留学生が学業や生活面で安心して過ごせるように多くのサポートを提供しています。
アカデミックサポートとしては、レポートの書き方やプレゼンテーションスキル、英語力の向上を目的としたワークショップやセミナーが定期的に開催されています。また、メンター制度により、同じ学部の先輩と質問や勉強会を通じて学び合うことができます。
語学力に不安がある場合、語学サポートも提供され、課題のサポートを受けることができます。
大学内には医療センターがあり、身体的・精神的な健康相談を受けられるほか、留学生保険(OSHC)の案内も行っています。さらに、メンタルヘルスサポートとして、留学生特有のストレスやホームシックに対応する無料カウンセリングサービスも提供されています。
留学生が孤立しないよう、クラブ活動や地域イベントに参加する交流プログラムが豊富に用意されており、文化イベントを通じて友人を作る機会も得られます。
バディ制度では、ネイティブスピーカーや上級生とペアを組んで、実践的に英会話スキルを向上させることができます。さらに、卒業後の進路相談、インターンシップの紹介、職業訓練プログラムを通じて、就職・キャリア支援も充実しています。
このように、オーストラリアの大学では留学生向けの多角的なサポートが整っており、学業や生活面での不安を解消する手助けが得られます。
大学のコース概要
- Arts
- 中国語やフランス語といった語学、哲学、フォトグラフィ、科学技術、社会学、英語文学、歴史など
- Business
- ビジネス、ビジネス情報システム学、商業、経済学、財政学、会計など
- Communications and creative arts
- 通信メディア、ジャーナリズム、3Dアニメーション、広告、パフォーマンスなど
- Education
- 保育、初等教育、中等教育
- Engineering and design
- 工学、建築学、ソフトウェア工学
- Geography
- 地理学、科学、持続可能コミュニティ
- Health and medicine
- 運動科学、運動とリハビリテーション、健康科学、薬学、看護学、海外で看護師のための看護学、栄養学、栄養科学など
- Humanities and social sciences
- 社会科学、犯罪学、宗教学、政治学、国際政治学など
- Information and communication technology
- ビジネス情報システム学、コンピューター科学、情報科学、人工知能学、ITサービス、ロボット学など
- Law
- 法律
- Mathematics and statistics
- 数学、数学と経済、医療数学
- Physics
- 医療放射線物理学、科学
- Psychology
- 心理科学
- Science
- 国際科学、地球環境科学、生命科学、分子科学、化学、免疫学、動物科学など
- Social work
- 社会福祉学
- Sport
- 整体学、スポーツ科学、健康科学、栄養科学、スポーツコーチング、スポーツマネジメント
- Environment and marine sciences
- 環境学、海洋学、海洋科学
大学入学から卒業までの流れ(Diploma/Foundationコース)
オーストラリアのほとんどの大学では、直接入学基準に満たない学生のために、DiplomaやFoundationコースが用意されています。
日本での学業成績が入学基準に達していない場合や英語に自信のない学生は、これらのコースから始めることでスムーズに大学生活をスタートできます。ただし、DiplomaやFoundationコースにも入学基準があるため、それを満たすことが必要です。
このコースには、オーストラリアの高校卒業試験で希望の大学コースに必要な基準に達しなかった学生も参加します。
Diploma/Foundationコースでは、大学1年目と同じ内容の講義を受けることができ、コース修了後にはほとんどの場合、大学2年次に編入することが可能です。
これらのコースの就学期間は一般的に1年間ですが、4カ月~1.5年と幅を設けている大学もあります。このような大学では、申請者が提出した進学申請書を基に、大学側がアカデミックなスキルや英語力を評価し、進学の可否を決定します。進学に必要なスキルが近いと判断されれば4カ月、遠いと判断されれば1.5年の期間が提案されるのが一般的です。
| 項目 | Foundationコース | Diplomaコース |
|---|---|---|
| 目的 | 大学の1年次入学準備 | 大学の2年次編入準備 |
| 期間 | 8か月~1年 | 1年 |
| 対象者 | 高校卒業資格を持つが大学直接入学基準未満 | 高校卒業資格を持つが大学直接入学基準未満 |
| カリキュラム | 英語力や基礎科目中心 | 学士課程の基礎科目 |
| 進学後のステータス | 大学1年次入学 | 大学2年次編入 |


Diploma/Foundationコースの特徴
- クラスの学生数が少なく、先生が全ての学生に目を配りやすい環境が整っています。
- アカデミック英語を学ぶクラスが選べ、大学での勉強に必要な英語力を強化できます。
- 大学での授業に必要なディスカッション、グループワーク、課題への取り組み方を初歩的な部分から学べます。
- 大学2年次からの難易度が高くなる内容に進む前に、1年目の基本的な学びをしっかりと身につけることができます。
