オーストラリでは多岐に渡る様々な分野の専門的なコースを提供する専門学校が多くあります。18歳以上の方で、ある一定の英語力があれば誰でも専門学校に入学することが可能です。
目次
オーストラリアの専門学校とは
オーストラリアで留学生に人気の専門学校は、様々な分野に渡って専門的かつ実践的に役立つ教育を実施しています。
英語力もある程度ついてきたし、英語を使ってプラスアルファを学びたいという人には各種専門学校がお勧めです。就学期間によって資格レベルが段階的に上がっていく制度なので、半年学んで修了しても、そこまでのレベルの資格が与えらます。大学ではアカデミックな側面を中心に勉強するのに対し、専門学校は、現場ですぐ役立つことを目標にした実践的な側面を学びます。学校によってはこの実践部分に焦点を置き、講義とは別にワークプレイスメントとしてオーストラリアの企業に入って実習ができるところもあります。
専門学校の入学に必要な英語力は通常IELTS 5.5ですが、今それだけの英語力がないという方でも問題ありません。語学学校と合わせて申請することで、入学までに既定の英語力に達している見込みがあるという条件で入学手続きを進めていくことが可能です。
専門学校の入学日はおよそ年に2~4回あります。希望の留学期間に合わせて入学・修了ができるようプランを立てていく必要があります。
専門学校で学ぶことのできる分野は多岐に渡ります。将来役に立つ世界的な資格が取得できるコース、オーストラリアで就労ビザに繋がる可能性のあるコース、大学へ編入できるパスウェイのあるコースなど、英語力や留学期間、将来の希望を踏まえながらエクセルカウンセラーと一緒に最適な専門学校を選んでいきましょう。
オーストラリアと日本の専門学校の違いとは
オーストラリアの専門学校はコースの種類も値段も様々です。留学生を専門に教えている専門学校もあれば、地元オーストラリア人がスキルアップや転職のために多く通う専門学校もあります。そのため年齢も国籍も多様なクラスメイトと一緒に学ぶ環境にあります。
日本の専門学校では1年~2年間通わないと卒業証がもらえませんが、オーストラリアの専門学校では一定の期間ごとにCertificateやDiplomaといった、各コースを修了したという証明書・資格を取得できることが特徴です。短期の留学でも何か自分が勉強したことを証明したい、資格を取得して帰りたい、という方には専門学校での勉強がおすすめです。
コースの長さに比例して、勉強の内容もより幅広く、専門的になっていきます。
コースレベル | およそのコース期間 |
---|---|
CertificateⅠ | 2-6ヵ月 |
CertificateⅡ | 2 – 6ヵ月 |
CertificateⅢ | 6 – 12ヵ月 |
CertificateⅣ | 12 – 18ヵ月 |
Diploma | 12 – 24ヵ月 |
Advanced Diploma | 18 – 36ヵ月 |
専門学校の人気のコース
ビジネスコース
マーケティング部門、マネージメント部門、会計部門などの幅広いビジネス分野の中で最前線で活躍する人材を育成することを目的としたコースです。クラスでの授業、グループワーク、グループディスカッション、プレゼンテーションでコミュニケーションスキルを養い、さらにコンピューターワークで実際社会に出て即戦力になるような人材を養成していきます。
《このコースを修了した人の進路》
ビジネスの舞台は非常に幅広く、会社の受付係、営業、マーケティング部門、会計、カスタマーサービスから経営者まで多岐に渡ります。ビジネスコースで得たスキルと高度なコミュニケーション能力は社会に出ても大きく役立ちます。オーストラリアでの就職はもちろん、日本の外資系会社などへの就職に向けたキャリアアップにもつながります。
ツーリズムコース
旅行・観光に関わる専門的な知識とスキルを学びます。接客コミュ二ケーションからオーストラリア国内外の地理まで幅広く学ぶことができます。多民族国家オーストラリアで学ぶことによって旅行の知識だけでなく様々な異文化を学ぶことも出来ます。学校によっては、実際に旅行代理店で利用されるコンピュータソフトウェアを利用した実践的なスキルを身につけることができます。
《このコースを修了した人の進路》
トラベルエージェント、ツアーコンサルタントなど旅行業界で幅広く活躍できることが期待されます。
ホスピタリティコース
世界各国からの旅行客が多いオーストラリアでは、ホスピタリティは最も注目される業界です。日本の国際化・外国人観光客の増加によって、今まであまり日本で聞くことのなかったホスピタリティという言葉も年々浸透してきており、それに伴い日本国内でのホスピタリティ産業の需要も増加の傾向にあります。ホスピタリティコースでは、将来、ホテル、レストラン、バー、航空業界などのホスピタリティ産業で働くための実践的なスキルと基本的な理論を勉強します。講義、グループプロジェクト、プレゼンテーションの他に実技トレーニングや実習を通し、社会に出てすぐに役立つトレーニングをしていきます。
《このコースを修了した人の進路》
レストラン、ホテルでのウェイター、キッチンアシスタント、ホテルのフロント、コンシェルジュ、ファイナンシャルマネージャー、レストラン・ホテルマネージャーなどホスピタリティ業界での幅広い活躍が期待されます。
クッカリーコース
多民族国家オーストラリアでは各国の味が楽しめるレストランが数多くあり、レストランではその国の料理ができるシェフを常時必要としています。出身国でシェフとして働いたことのある人でもオーストラリアで使用できる資格を有していない場合は、このコマーシャルクッカリーコースでどんな料理を制作するにも必要な基本的な知識とスキルを学びます。もちろん、このコースで勉強するのに知識や経験は必ずしも必要ではありません。専門学校では経験豊富な先生がキッチンでの基本動作を丁寧に教えてくれます。
アジアンクッカリーやパティシエコースなど特定のキャリアに必要なコースを提供している学校も多くあります。
《このコースを修了した人の進路》
コック、シェフ、パティシエなどキッチンで活躍する職業に就くことができます。
ナチュラルセラピーコース
人間の持つ治癒力を、自然の力を借りて高めるというナチュラルセラピー。オーストラリアの医学分野でも広く活躍する分野です。西洋医学だけに頼らない、ナチュラルセラピーは、日本でもこれから発展して行く分野として注目されています。ナチュラルセラピーコースでは、将来セラピストとして活躍するための専門的な知識を身につけていきます。解剖学、化学、生物からビジネスコースといった講義のほか、マッサージの実習など実践的なスキルも学びます。自然療法を日々の生活に活用し、活動的で健康的なライフスタイルを好む傾向が高いオーストラリアではレペルの高いナチュラルセラピー教育を受けることができます。
卒業後は各職場で即戦力として活躍することが期待され、また他の職種より開業コストが低い為、自分のビジネスを立ち上げる人もいます。
《このコースを修了した人の進路》
各ホテル、リゾートのアロマセラピスト、ビューティーセラピストやエステティシャン、アスリートのための専門セラピスト、医療関係など。
フィットネスコース
健康意識の高まる現代ではジムで運動する人の数が増えています。自分の健康のために知識やスキルを身につけたい、パーソナルトレーナーとして働きたいというフィットネスに情熱を持つ人も少なくありません。そんな方にお勧めのコースで、オーストラリアの専門学校では世界で通用する資格を取得できるコースが数多くあります。
フィットネスジムでのトレーニングだけでなく、器具を使用しない野外でのトレーニング、運動科学、スポーツレクリエーションのあり方など授業内容は幅広い分野に及びます。
《このコースを修了した人の進路》
パーソナルトレーナー、スポーツジムアシスタント、スポーツジム経営やイベントマネージャーなどスポーツ全般に関わることができます。
グラフィック・インテリアデザインコース
グラグィックデザイン、インテリアデザイン、広告デザイン、Webデザインなどコースも様々で、実際にコンピュータを使ってデッサンをし、レベルに合わせたプロジェクトに取り組んでいきます。グラフィックデザインや、インテリアデザインの業界で利用されるソフトウェアの習得はもちろん、実技トレーニングで将来デザイナーになるためのスキルを習得します。
西洋文化と東洋文化が折り合うオーストラリアで学ぶことによって、デザイナーとしてのインスピレーションも研ぎ澄まされることでしょう。何よりも世界中のデザイナーの卵たちと知り合うことで、将来の活躍の場も広がるコネクションを持つことができるのも大きな魅力です。
《このコースを修了した人の進路》
グラフィックデザイナー、インテリアデザイナー、建築家、各種クリエーターなど。
映像
将来映画・テレビ業界などマスコミで活躍する人材を養成するコース。映画、テレビ、ビデオ、デジタル、アニメーションなどの制作過程を学んでいきます。「映像」とひとことで言っても、音響、照明、撮影、編集など幅広い分野をカバーして学習していきます。コースの中で実際に予算を組み、俳優のオーディションを行い、フィルムを作成していきます。
《このコースを修了した人の進路》
カメラマン、ディレクター、プロデューサー、クリエーター、脚本家、演出家など幅広い分野で活躍が期待されます。
チャイルドケアコース
チャイルドケアでは、日本でいう保育士になるための勉強をします。子どものケアについて基本的な知識を学ぶとともに、オーストラリア政府の法律、州の法律を理解したうえで、地元の保育園での教育実習もあります。男女平等に働くオーストラリアでは、保育園だけでなくベビーシッターの必要性は非常に高く、質の高いチャイルドケアワーカーの需要は高まる一方です。また多文化国家のオーストラリアでは、「日本語が話せるベビーシッターがほしい」などニーズも様々です。
また、人口が年々増加しているオーストラリアの都市部では、チャイルドケアセンターの数も増加しており、そこで働く職員を常時募集しています。チャイルドケアコースのCertificateⅢを修了すれば地元チャイルドケアセンターで時給をもらって働くことができ、勉強している分野で実際に働くことで専門スキルが伸ばせるのもチャイルドケアコースの魅力のひとつです。
《このコースを修了した人の進路》
保育士、ベビーシッター、チャイルドケアセンターマネージャーなど。